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秋深まり冬直前の然別湖ウチダザリガニ防除活動2

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 初日の潜水後、温泉に浸かり、夜は食事を楽しむ。  翌日は、早朝にカナディアンカヌーを。  持続的な活動には、潜水だけではなく、  その地域ならではのことが、楽しい! くちびる山を望む  日本にいながら、異国のような環境を楽しめるのも、  ここ、然別湖の魅力なのではないだろうか?  さて、二日目は、園地での潜水。  視界は相変わらずではあるものの、  天気が良く、気持ちがいい。 潜水準備 湖面には落ち葉 潜水中 視界は悪かった 木の下やガレ場の下に隠れている 捕獲します 隠れるところが豊富 隠れていてもハサミが目立つ 落ち葉にも多く隠れている 抱卵したメス エギジット  2本の潜水を行い、捕獲数は87匹と少なめではあったものの、抱卵メスも捕獲。  時にカゴなどの方が捕獲効率が良い場合もあるが、潜水手取り防除は、その時の水中の状態を確認できることが最大のメリットである。    やはり、直接見て見ることに越したことはないのである。  さて、今年の然別湖潜水防除ボランティアは無事終了。  この後、徐々に気温、水温も下がり、12月には結氷を迎える。  そして、冬最大のイベント「しかりべつ湖コタン」が2020年1月25日〜3月22日まで開催される。  JAUS亜寒帯ラボでは、2020年2月に、寒冷地潜水研究活動として、然別湖コタンアイスダイビングを開催する予定だ。そして、5月のゴールデンウィークでは、キャンドルアイスダイビングも予定。  さらに、8月には捕獲したザリガニを食べる、  「ザリガニ祭り」も企画している。  NPOとしての活動だからこそ、できることもあるわけで、これからも微力ながら、この地域の環境保全に寄与できるよう努めたいと思う。

秋深まり冬直前の然別湖ウチダザリガニ防除潜水1

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   ザリガニが好きなかたは、結構多く感じる。  日本で見られるザリガニは、  ・ニホンザリガニ  ・アメリカザリガニ  ・ウチダザリガニ  で、北海道や東北に生息するニホンザリガニが、  唯一、日本の固有種である。  でも、一番印象的に記憶にあるのは、  赤いアメリカザリガニだったりする。  昔、お祭りの出店に「ザリガニ釣り」があって、  それはアメリカザリガニだった。  そんな意外と身近にあるザリガニではあるものの、  その生態などはわからないものだ。  特定外来生物に指定されているウチダザリガニは、  猛烈な繁殖力によって、元々の生態系を壊してしまう厄介な面がある。  食用として移植したものなので、その増殖にはある意味成功したのかもしれないが、元の自然環境を変えてしまう事は、今となっては問題だ。  完全に存在を駆逐する「駆除」は容易なことではない。  これ以上生息範囲を広げない「防除活動」を行い続けることが大切だ。  かといって、続けるためにはお金も必要。  モチベーションを持続させるためには、参加するメンバー自身が楽しめるものであるべきだと、JAUS亜寒帯ラボでは、そう考えているのである。 北岸の風景    ザリガニが好きで、ダイビングをスタートさせたメンバーがいる。  ニホンザリガニ、アメリカザリガニは、潜らなくても見ることができるのだが、ウチダザリガニは、その生息環境から、潜らなければ見ることができないということが、ダイビングをスタートさせた動機とのこと。  また、違うメンバーは、生活している環境が、ウチダザリガニの影響で壊れてきたことを危惧し、生活環境を守りたい気持ちでダイビングをスタートした。  彼は、ここでネイチャーガイドをしている。  様々な思いが、この然別湖潜水防除ボランティアに繋がっている。 視界が悪い中、倒木に注意    その潜水環境は、四季により全く異なる。  今回の10月中旬は、  水温9〜10度  視界3~5m    場所によっては倒木に覆われる。  さらに、ここは810mの高所域。  上の写真のように、天候により、水中は相当暗い。  このような環境の中で、活動を実施するには、  それなりのトレーニングと経験も必要と