然別湖キャンドルアイス研究活動その1


 JAUS亜寒帯ラボが、ここ然別湖を活動拠点の一つにしている理由は、

  • 北海道で一番高い位置にある天空の湖(高所潜水)
  • とても寒くなる淡水(器材が凍りやすい)
  • 冷えた体を温めてくれる温泉がある☆
  • 手付かずの自然が豊富(ナキウサギもいるよ) 
  • 水がきれいなので水生昆虫もたくさん
  • 冬は完全結氷しアイスダイビングができる
    • 研究目的で特別にお許しいただいています
  • 氷が融けるのがなんとゴールデンウィーク!
  • キャンドルアイス現象が起こる特別な場所(あまり類がない)
  • 特定外来生物ウチダザリガニを防除しなくちゃいけない!
  • 水草をなんとか守らなければいけない!
    • ボランティアとして活動いたします

 と、私たちの活動目標と、かなりマッチングしているからです。
 JAUS会員になり、亜寒帯ラボの活動メンバーになられたFさんは、
 「ワクワクがたくさんある!」
 と、おっしゃっています。 本当にその通り♪

 そこで、この令和元年!
 一発目の潜水研究活動は、
 「然別湖キャンドルアイス」
 に焦点を当ててみました!

一番遅く、一番早い「アイスダイビング」


 今年のゴールデンウィークは、長いかたで十連休。
 その真ん中の5月2日。
 流石に車もスタッドレスから夏タイヤに交換し、
 多くのかたは「春ー夏モード」に切り替わっています。

 道中も、雪をあまり見かけなくなっていました。

 もちろん、然別湖に到着しても、ほとんど雪は見かけず、
 見かけず、、、?
 いや、まだ少し残っていました。
 湖は、まだ氷が残っていて、流石天空の湖。

 想像してみてください。
 アイスダイビングシーズンは3ヶ月も前の話です。
 なんと、ここ、然別湖では、
 ゴールデンウィークでもアイスダイビングです!

セットアップ!

出発!ポイントまで徒歩2分

 ご覧ください!
 2月の然別湖コタン
 完全結氷最盛期の写真です。

完全結氷の然別湖

アイスホールでのコンサート

アイスバーは連日大盛況

大自然あってのイベントです

 下の二枚の写真は、
 アイスバー&アイスコンサートホールの写真を
 2月と5月で比べてみました。



 こんな感じで、
 まだコタンの名残があり、
 なんとも、不思議な感覚です。

 面白いですよね♪
 外には、もう半袖のかたもいらっしゃいましたよ?

 と、言うわけで、ここではゴールデンウィークに、
 一番遅いとも言え、一番早いとも言える
 アイスダイビングを行うことができる環境なのです。

 とは言っても、
 氷に穴を開けるわけではありません。
 
 私たちが狙うのは、、
 そう!他ではあまり見ることができない、
 キャンドルアイス現象でのアイスダイビングなのです!

融けゆく氷の世界「キャンドルアイス現象」とは!?


 氷が融ける状態は、皆さんもよくご存知ですよね?
 でもね、ここ然別湖では、少し融けかたが変わっています。

 融けた氷がスティック状にほどけ、
 風でゆり動き、シャララと爽やかな音を奏でる。

 まさしく、然別湖に春が近づいたお知らせ。

 これがまた、発生したと思えば、
 数日後には全て融けて、湖面びらきとなってしまうので、
 超超超!貴重な瞬間でもあるわけなのです!


 日本水中科学協会 亜寒帯研究室
 略してJAUS亜寒帯ラボ

 私たちは、このキャンドルアイス現象へ
 ドライスーツを着て、直接目視!

 融けゆく氷のサイエンス

 氷はスリル・ショック・サイエンス♪
 なんて、歌いながら、感動体験を行うわけですな。


 さて、このスティック状にほどけ融けた氷。
 なぜ、このような形になるのでしょうか?

 それは、、、
 然別湖の水がきれいで、
 また、時間をかけてゆっくり凍っていくことで、
 大きい氷の結晶となるからなのです。

 写真もよくみて見ると、
 スティック状の氷が束になっていますよね?

 実は、この1本1本が、
 なんと、氷の結晶そのものなのだそうで、
 とても素晴らしい現象なのでした☆

 ダイバーは、アイスダイビングを行ったことがあっても、
 その氷がどのように水へ還るのかを、
 意外と気にしたことは無いのでは?どうでしょうか?

 まとめると、
 然別湖では、珍しい「キャンドルアイス現象」が起こり、
 ほどけた氷がシャララと冬の終わりと春の訪れを奏で、
 数日後には全てなくなる。

 なんともロマンチックですよね?

 そこへ、私たちは、研究活動として、
 夢のようなダイビングを行うわけなのです。

 ですが、相手は天然の氷。
 まだ潜り込むと水中からは決して割ることができない、
 「オーバーヘッド環境」であることは確かですし、
 穴を開けてロープをつけてと言うことはできない湖面状態。
 
 NAUIアイスダイビングスペシャルティインストラクターではありますが、
 アイスダイビングの定義ともまた違った環境なのです。

 さてさて、
 私たち、専門チームは、
 どのような方法で活動を行ったのか!?
 また、間近にみたキャンドルアイス現象は一体!?

 と、言うことで、
 つづきはまた今度ですw
 

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